おはようございます、今岡です。
昨日、お客様との会話の中で「ツヤのあるスタイリングを、若い男性がするような時代がまた来るとは思いませんでしたよね」という話がありました。
自分が中学生の時にヘアワックスが流行り始め、大学生になる頃には「スタイリングといえばワックス!」という常識が当時の若者にはあったのです。
ドライ系、マット系、ファイバー系、メーカー各社が乾いた質感のスタイリング剤をこぞって発売していた時代です。
この当時はみんながクシャッとしたスタイリングを楽しんでいたのです。
それまでにあれだけ見たジェルも、すっかり見なくなっていました。
ツヤのあるもの、固まるものは敬遠されていたのです。
当時のスキバサミを多用するカットはそんな時代にちょうどいいものだったのかもしれません。
そんな流れでしたが、大学生の終わりごろにあるスタイリング剤が注目を浴び始めます。
ファイン化粧品のクールグリース。
ウェットなツヤを特徴としながらも、90年代のツヤ系スタイリング剤に見られたカチッとした質感ではなくワックスよりのホールド感で抑えたスタイリング剤です。
これが当時の若者(自分含む)には新鮮に映り、ジワジワとユーザーが増えていきました。
そして10年以上の時が経ち、今ではすっかり定番となっています。
そして、グリースに引っ張られるようにジェルも復権を果たします。
グリースのツヤは欲しいけど、固まらないのがちょっと、という声が出てきたためです。
そういう時にうってつけなのは、やっぱりジェルなのです。
(左がジェル、右がグリースです)
時代というのは回るものです。
そもそも、グリースだってパッケージの裏を見れば「水溶性のポマード」と記載されているのですから。
ポマード、、、ワックスよりもさらに前の時代のものです。
ツヤのあるものは綺麗に見えるので個人的には大好きです。
そして、ツヤ系のかっちりスタイリングはスキでごまかすことができないカットになるので、美容師としても大好きです。
男性の方々、ツヤ出していきましょう。
そしてRoteの女性スタッフも愛用しているジェリーに代表されるように、女性もウェット感を出すスタイリング剤を使用することが多くなってきているのも見逃せないポイントです。
こうして考えると面白いですね。
ちなみに、グリースは女性にも使うことがあります。
ポイントで使うといいアクセントになって、ほどよいカッチリ感が出るのです。
興味のある方は是非お申し付けくださいませ。